タイでFIRE~目標資産額の決め方

FIRE 関連

皆さんこんにちは。アロワナ0514です。

FIREを目指すにあたりやるべきことの一つとして

リタイアまでに達成したい目標資産額を決めておく必要があります。

今回は目標資産額の考え方、計算法などについて書かせていただきます。

この記事を読みますと以下のようなことが分かります。

1.目標資産の考え方

リタイア時に達成したい目標資産額を決めるにあたって、いくつかのステップに分かれてきます。

ステップ1:リタイア後に必要な支出の算出

目標資産額というのはリタイア後の予算のようなものですので、まずはリタイア後に自分(もしくは家族)でどれぐらいの金額の支出が想定されるかを計算しておく必要があります。

衣食住などの基本支出はだいたい毎月同じような金額になると思います。

その他の支出として例えば、車の保険とか、家族の保険などは年一度の支払いなどのタイプもあります。

その他の支出も含めると月によって支出額は異なってきますので、ここでいう必要な支出額というのは『年間の支出』で考えます。

ステップ2:どんなタイプのFIREを目指すのか

FIREにもいろいろと種類があり、大きくわけますと以下4タイプあります。

・Fat FIRE

・ Lean FIRE

・Barista FIRE

・Coast FIRE

FIREのタイプですが、以前別の記事でご紹介させていただきました。

詳しくは以下よりどうぞ。

タイでFIREを目指す~FIREのタイプ
経済的に独立をし、早い段階で退職するという意味合いのFIRE(Financial Independence, Retire Early)ですが、最近日本でもよくこの言葉を聞くようになりました。 実はこのFIREですが、いくつかのタイプがあり、タイプによって資産状況や労働の必要性など特徴も異なります。 私はタイで生活しながらFIREを目指していて、今回はFIREのタイプと特徴につきましてご説明させていただきます。

FIREタイプですが、簡単に分けますと以下の表のようになります。

ステップ2で「どんなタイプのFIREを目指すのか」ですが、

これはリタイヤ後にも生活費のために多少なりとも労働をするかどうかを決めるポイントとなります。

もしバリスタFIREのように生活費の一部をリタイア後の労働によって賄っていく予定であれば、準備する必要資産額としては少し減らすことができます。

例えば、リタイア後の必要支出の内、70%を資産から切り崩し、残り30%をパートタイムなどの軽い労働から賄うという具合に人により資産と労働の割合を決めていきます。

もしリタイア後に労働をするつもりはなく、資産だけで生活していくつもりであれば必要支出の100%を資産として準備する必要があります。

ステップ3:必要資産額を計算

上記1,2のステップでだいたい年間にどれぐらいの金額が必要になるかが出てきたと思います。

次に最終的にいくらぐらいの資産を用意してリタイアすべきかの計算ですが、その資産計算方法として一般的に目安としてよく使われているのが『トリニティスタディ 4%ルール』という法則です。

1)トリニティスタディ 4%ルールとは?

『トリニティスタディ4%ルール』とはアメリカ テキサス州のトリニティ大学で実施された研究をもとに発表された論文を基に導かれたルールで、インデックス株や債券などで積み立てた資産を毎年資産の一定の%で切り崩していった場合、資産が底を付かない割合を表したものです。

下の票は研究の一部になりますが、4%で切り崩していった場合、株と債券の割合にもよりますが、98%の割合で30年は資産が底を付くことがないという内容になります。

リタイア時にどれぐらいの資産額を持っておくべきかは、この4%から逆算することができます。資産の4%が1年に使える金額となりますので、目安として“1年で使う金額”x25倍=“必要資産額”として計算ができます。

例えば1か月に20万円(年間240万円)使う人であれば、240万x25=6,000万円が資産額として必要と目安として計算することもできます。

2)トリニティスタディ 4%ルールの盲点?

しかし最近になりトリニティスタディの盲点として言われているのが以下の2項目です。

・データが古い:

トリニティスタディの研究は1926年~1995年のアメリカでの実績をもとに研究されています。

現在が2021年ですので、参考データとしてはちょっと古いですよね。

・リタイア後の資産取り崩し年数:

トリニティスタディの研究ではリタイア後15年~30年という期間での資産の保有率を表しています。

人生100年時代と言われる現代ですが、最近では30代でFIREされる方もいらっしゃいます。30代でリタイアして+30年なのでまだ60代です。

リタイア後の資産保有成功の確立が30年しかないとなると、「じゃあ、この先どうなるの?」と心配になってしまいますよね。

3) 最新研究結果

トリニティスタディの研究結果を更に深掘りかつ更新した内容として

Early Retirement Now ( https://earlyretirementnow.com/2016/12/07/the-ultimate-guide-to-safe-withdrawal-rates-part-1-intro/ ) というサイトで以下の研究結果が紹介されています。

データの特徴

・解析期間:1871年~2016年と長期間

(世界恐慌、ITバブル崩壊、リーマンショックも含まています)

・取り崩し期間:30年~60年の長期間

縦軸が株式・債券の割合ごとに分けたデータで、横軸が取り崩し率ごとに分けたデータとなります。

色が緑→黄色→赤と変わるにつれ、資産を保有していられる可能性が下がっていきます。

4%の枠ですが、30年までは97~99%とほぼ安泰のようですが、50年、60年ともっと長期になるとちょっと不安な割合になってしまいますね。

4) 目安取り崩し率

 Early Retirement Nowの研究結果をみますと、30年以上の長期で考えると4%での取り崩しはちょっと危なそうです。

じゃあ何%で考えればいいのよってとこですが、あくまで私の個人的考えですが、

3.5%で考えておくのがよいかなと思います。

3.5%で考えた場合の資産計算方法

100÷3.5=28.57 ≠29倍ですが、きりのいい数字で30倍で考えてみましょう。

例えば1か月に20万円(年間240万円)使う人であれば、

240万x30=7,200万円が目安の資産額となります

※リタイア後に労働をしない予定

ただし上記はあくまで私の私見であり、目安の資産額となります。

2. 私の目標資産額

私の場合、以下のような目標資産額で考えています。

・目標リタイア時期:2032年(自分55歳)

・目標資産額:2,200万 バーツ(約7,700万円)

※1バーツ≠3.5円で計算

・推定家族構成:自分、妻、娘

※2032年時には娘は成人していますが、たぶんまだ同居していると仮定

※2021年現在21匹いる犬(今すでに10年選手)ですが、さすがに2032年にはだれも残っていないと仮定

リタイア後の月間支出予算
単位:バーツ
1食費8,000
2光熱費5,000
3日用雑貨5,000
4交通費1,000
5通信費1,000
6クレカ買い物10,000
7緊急医療費30,000
月間合計60,000
年間合計720,000

項目1~5:毎月固定費として20,000バーツぐらいは掛かると予想します。

・食費:ウチは外食をほとんどせず、自炊が多いので食費は非常に安く抑えられています。

・光熱費:3人家族のくせに冷蔵庫や冷凍庫などが数台あるので光熱費が結構かかってしまっています。

項目6 クレカ買い物:固定費と別に何か突発的に買い物をする場合にクレカを使うようにしていて、だいたい10,000バーツぐらいで枠を取っておきます。

項目7 緊急医療費:自分も妻もお互い年を取ってくると、病院にかかることもでてくるかと思います。この医療費をとりあえず30,000バーツでみています。

6,7は突発的な支出なので、毎月必ず発生する項目ではありません。

無ければラッキーってとこですね。

年間支出720,000バーツ

資産取り崩し:3.5%

目標資産額:21,600,000バーツ→約2,200万バーツ

3. まとめ

いかがでしたでしょうか。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

安泰と言われていました『トリニティスタディ4%ルール』ですが、懸念点もでてきており、最近の研究からですと3.xx %ぐらいが安全エリアかと思われます。

しかし上記しましたように、あくまで私の個人的考えですので違う考え方をされる方も当然いらっしゃると思います。

この記事がFIREを目指しているや資産形成を目指している方の参考になれば幸いです。

また私と同じようにタイでFIREを目指している方がいらっしゃれば是非ご意見など交換できればうれしいです。

ご質問などありましたら『お問合せ』よりお気軽にご連絡お願いします。

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