皆さんこんにちは。アロワナ0514です。
僕はタイで保有している株式投資のほとんどが投資信託になりますが、現在個別株として唯一保有しているのが、自社の株です。
今回、自社株の一部を売った件について書かせていただきます。
以下のような方に読んでもらえればと思っています。
・タイで株式投資をしている方。
・これから株式投資を始めようとしている方。
・その他どなたでも
目次
1.EJIP ( Employee Joint Investment Program)
今の勤め先ですが、SET(Stock Exchange of Thailand=タイ証券取引所 )に上場している会社で 、自社の株を公開しています。
EJIPというのはSETが企画している活動になりますが、僕の勤め先もこのEJIPに参加していました。
EJIP(Employee Joint Investment Program) ですが、日本語訳にしますと従業員共同投資プログラムとなり、従業員にもっと自社の株を保有させるという目的となります。
EJIPを非常に簡単に説明しますと、従業員の給料から一定額を差し引いて自社株の購入に回します。
その額と同じ金額分を会社が負担してくれて、各従業員の株購入をしてくれるという仕組みです。
例として表で表すと以下のようになります。
・投資率: パーセンテージは勤続年数や役職で一定の範囲(5~15%)があり、1年に一度調整できます。
あまり株購入の比率を多くし過ぎると、残りの給料が足りなくなるというリスクもあるので、各自の家計をみながら、各々で比率は決めています。
・会社負担額:社員が購入する金額と同じ金額を会社が負担します。
上記表のように、社員が購入した金額の2倍の金額を毎月積み立てることができる素晴らしい福利厚生です。
つまり、株価が購入時の半値以下にならない限りは社員は損をしないということになります。
2. 必要保有期間と売却可能タイミング
このEJIPで株を購入すると保有口座と売却のできる別の口座に分かれます。
社員にとって非常に有益なサポートですが、株を購入してすぐに売ることができるわけではなく、一定期間を保有しておかなければなりません。
・保有期間:購入後1年間は『保有口座』にたんたんと積み立てられ、売却はできません。
・売却可能タイミング:購入後1年保有した後に、以下の割合で『売却可能口座』へ株が移管されてきます。
例:2020年に購入した分
2021年7月:2020年購入分の50%が『売却可能口座』へ移管
2022年7月:2020年購入分の25%が『売却可能口座』へ移管
2023年7月:2020年購入分の残り25%が『売却可能口座』へ移管
2020年に購入した分は3年後の2023年でようやくすべての株を『売却可能口座』へ移管することができます。
3. 今回売却した額と利益
今回売却した分の株ですが、購入したのは2020年に購入した分でした。
当時、自動車市場があまり景気がよくない+コロナショックということもあり、購入時の平均株価は20バーツを割るほど下がっていました。
その後、コロナの影響はあるものの市場は回復しており(あくまでウチの会社の扱う製品ですが)、2021年に入り株価もグングンと上がってきました。
2021年7月中旬の段階で、『売却可能口座』へ移管され、僕はすぐさま売却体勢に入りました。
周りのタイ人同僚は「もうちょっと上がるのを待った方がいい。」と言っていましたが、もうすでに購入金額から300%以上も上がっていたので、僕は未練なく売却することにしました。
最終的に売却時の金額としては単純に160万バーツの利益となりました。
厳密には個人負担としては半分の26万バーツ程度となるので、利益としては187万バーツの利益を得ることができ、今回は本当にラッキーでした。
2020年に大きく下がった時はさすがにヤバいなと思いましたが、その後運よく株価が上がってくれて、本当にいいタイミングで売却することができました。
4. 資金の使い道
今回の自社株売却で得たお金ですが、以下の用途に使いました。
・住宅ローン繰り上げ返済:1,000,000バーツ
パタヤの賃貸用戸建てのローン返済に使いました。
下記の物件です。
今回の繰り上げ返済で、ランシットの自宅のローンと合わせて480万バーツあった住宅ローンも残り380万バーツになりました。
少しずつゴールが見えてきたという感じです。
・投資信託へ追加投資:1,100,000バーツ
サイアムコマーシャル銀行のSCBS&P-Eを思い切って大人買いしました。
このSCB Eシリーズは限度額が100万バーツとなります。
今回、自分の口座は100万バーツMAXまで購入し、残りを妻の口座へ追加投資しました。
・自分へのご褒美:2,000バーツ
これはおまけです。
5. 個別株について
個別株への投資ですが、僕は嫌いというよりは実は苦手です。
個別株の場合、秒分単位で株価が上下するじゃないですか。
僕はあの動きにどうも疲れてしまいます。
株を購入・売却したい時にある程度自分の中でターゲットの買値、売値は決めておいて、アプリでセットしておくのですが、実際に売り買いが始まると株価の動きに見入ってしまい、他の事が手につかなくなってしまいます。
またターゲットを決めたのに、もう少しでそのターゲットにいくというところで、ハラハラして最終的に妥協して、ターゲットよりちょっと安い株価で売却したり、逆にターゲットより高い株価で買ってしまうことがしょっちゅうです。
個別株好きのタイ人の同僚は「この株価変動の上下が興奮するんですよ。」と言ってますが、僕にはちょっと疲れますね。
また株の事になると彼からはいつも「チャイイェンイェン カップ(もっと落ち着いてください)」と忠告されているぐらいです。
6. まとめ
最後まで読んでいただきありがとうございました。
この素晴らしい福利厚生の一つであるEJIPですが、積み立て期間は5年間のみで2021年6月末の積み立てが最後となり、あとは22~24年までに売却可能口座への移管を待つだけになってしまいました。
自社株を保有しておく予定はないので、売却可能になれば全て売る予定です。
このあと、他の個別株の銘柄に挑戦するかどうかは今のところ未定です。
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